2021 年 5 月 2 日に英会話を始めて、2022 年 5 月 1 日まで丸 1 年英会話を続けてみました。できるだけ毎日レッスンを行うことを心がけた結果、年間 305 回レッスンを受けることができました*1。私の観測範囲では、英会話を習慣にしていた人はそこまで多くない気がするので、やってみた感想を書いていきたいと思います。
去年 5 月から始めた英会話、レッスン回数 300 回行った
— tsutaj (@tsutaj) 2022年4月23日
だいたい 1 年の 85% くらいの日数は英会話やってることになりますね!
5/1 (始めて丸 1 年) でいったん英会話は休止しようと思うので、そのときに改めてブログ記事でも書こうかな pic.twitter.com/tGEx1kbgzi
目次
簡単な自己紹介
私のことを初めて認知してくださった方もいるかもしれないので簡単に自己紹介を書きます。
- ハンドルネーム: tsutaj
- 普段はソフトウェアエンジニアとして画像処理アルゴリズムの開発をしています。仕事で英語を話すことはほとんどありません
- 話す以外でいうと、リファレンスを読むために英文を読むことはよくあります
- 何か新しい技術に触れるとき、使い方を説明したチュートリアル動画などを見たい場合があるので、聴くこともたまにあります
- 英会話を 1 年続けました
英会話をするモチベーション
なぜ始めたか?
いくつか理由はありますが、主に以下があります。
- 会社の福利厚生
- 全額ではありませんがそこそこ補助が出ました。私が使っていたプランは月額 1 万円程度かかるので、補助がなかったら英会話を始める踏ん切りがついていなかったと思います。
- IT における公用語は英語だと思っているので英語そのものを上達させたい
- 先行投資
なにを目標にしたか?
主にビジネスシーンにおいて、相手が伝えたいことは何なのかを理解することと、自分の言いたいことが言えるようになるのを目標にしました。どちらも最初のほうはあまりできていなかった部分です。あとはやはり流暢に言えることでしょうか?
英会話の始め方・続け方
レアジョブのビジネス英会話コース・毎日 25 分プランを 1 年間受けました。月額 10,780 円*5かかりますが、本当に毎日やれば 1 回あたり 360 円程度ですし、高くはないと思います*6。詳しいことは他のサイトに委ねますが、ビジネス認定講師の方々は皆さん親身に教えてくださりましたし、予約が取りやすかったのも良かったです。
登録すると無料体験ができて、体験レッスン 2 回分と、カウンセリング 1 回分が受けられました。その後は課金して英会話生活スタートです。
ビジネス英会話コースだったので、実践ビジネスをひたすらやりました。最初はレベル 6 から始めて、終わり際はレベル 9 をやっていました。ビジネス英会話コースでも日常会話のレッスンはできるので、たまにカンバセーションクエスチョンもやりました。
続けるためには、次の予約をすばやくやるのがコツだと思います。翌日の予定が分かっているならレッスン終了後すぐに翌日の予約をしておけばよいですし、そうでなくても当日の午前中には予約をしておいて、それに間に合うように行動すると自然と続けられました。ちなみに、どうしてもその日に英会話ができない場合は予約をしなければいいだけです。急に予定が合わなくなった場合でも、30 分前まではキャンセルできます*7。
英会話の効果
良くなったこと
- リスニング・スピーキングに少し慣れた
- 講師がよく使う言い回しや、レッスンの中で覚える例文など、いわゆる「定型文」が使えるようになってくるので、文を組み立てるスピードが向上したと感じています。また、レッスンで使われる単語やイディオムは普通に難しかったり知らなかったりするときもあるので、その範囲の勉強にもなりました。
- 自分が間違って覚えていることを修正できた
- 恥ずかしい限りなのですが、一部の単語についてその意味や発音を間違って覚えていました。レアジョブの講師に指摘いただいて修正してもらったことが何度もあります。普段の生活の中でこのあたりを修正するのは難しいと思うので、非常に助かりました。
- TOEIC の点数
- リスニングに慣れたことによって、TOEIC の点数が上がるという副次的効果がありました。直近 3 回の受験結果を参考までに書いておきます。
受けたとき | Listening | Reading | スコア合計 |
---|---|---|---|
2017 年 5 月 (大学院の入学試験に使用) | 370 | 385 | 755 |
2021 年 1 月 (入社したあとに奨励金目当てに受験、英会話開始前) | 440 | 415 | 855 |
2021 年 7 月 (英会話を始めて 2 ヶ月) | 490 | 425 | 915 |
2021 年 7 月に受験する直前はほぼ英会話しかやっておらず、いわば 1 月受験時の貯金で受験していたので、リスニングには効くのではないかと思っています。900 点を超えられたときはけっこう嬉しかったです。
7/11 に受けた TOEIC の結果が見れるようになってた
— tsutaj (@tsutaj) 2021年7月27日
900 点越え達成✌️ pic.twitter.com/52C9ds2cl9
本当はスピーキングの試験で比較できたら良かったのですが、会社から補助が出ないので受けていません。すみません・・・
良くならなかったこと・良くなりきれなかったこと
- 日常会話のリスニング
- 流暢さ
- 私の勉強方法が悪いだけかもしれませんが、真に流暢に喋る (ちょっと雑談したりなど、どんな話題であっても対応できる程度を指す) ためには毎日 30 分程度英語に触れるだけだと全く足りないと思います。もちろん始める前よりは明らかに上達はしましたが、ネイティブレベルには到底達していません。
英会話を 1 年で休止する理由と今後の展望
続けているときに不満などは特にありませんでした。得たものは大きかったと思います。
休止する理由は、英語を勉強するための他の方法を試したいというのと、いわゆる本業としている「コードを書く」部分にも時間を使いたいからです。社会人になって思いますが、社会人にとっての 30 分はそこそこ貴重です。英語の勉強も大事にしたいですが、実際のところ競技プログラミング (短期・長期コンテスト問わず) や本業の勉強・趣味の開発だってしたいです。なのでいったん休止してみます。
「英語を勉強するための他の方法」が具体的に何かというと、英語話者が登場する映像作品を見ることです。ニュースや映画など、英語のコンテンツに触れる時間を増やしたほうがいいよ、とレアジョブの講師にも何回かオススメされていました。実際そのとおりだと思います。ただ一番ネックなのは、映像作品にそこまで興味をもっていないところです。以前 Amazon Prime で映画を見るのを試しましたが、興味がなくて続きませんでした。もしかしたら YouTube などで情報科学に関する解説動画を探したほうが幸せかもしれなくて、良いものがあったらまた別の機会に記事で紹介しようかなと思います。
使っていたアカウントは「休会」扱いになるようで、もちろんレッスンは受けられませんが、レッスン履歴やお気に入りの講師等の情報は保持されるようです。なのでまた英会話で鍛えたいなと思ったら再開してみようと思います。
まとめ
最後にまとめです。全て私の実体験上のお話なので、全員に当てはまるわけではないと思います。参考程度にしていただければ幸いです。
- 予約が苦ではなかったので、英会話レッスンは続けやすかった
- 続けてよかったこと
- 定型文をいろいろ学べるので、以前よりは流暢に喋れるようになった
- (試験で問われるような比較的綺麗な発語を聴くぶんには) リスニング能力が向上した
- 間違って覚えていることを指摘してもらい、修正できた
- 続けても身につかなかったこと
- 訛りなどを含んだ日常会話のリスニング能力
- ネイティブレベルの流暢さ
- これらを身につけたいならば、英会話のときにのみ英語に触れるのではなく、触れる時間をおそらくもっと増やすべき
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
*1:タイトルではキリの良い数がいいなということで、300 にしています
*2:前半はコロナ禍がひどかったのもあってほぼ引きこもりだったので毎日できました。最近は人に会う機会もあるので、毎日は出来ていません
*3: 読む場合は使いませんが、書く場合はその限りではないです。文法や言い回しの確認のために、自分が書いた英文を機械翻訳に突っ込んで自然に解釈してくれるかどうか確認したり、あるいは逆に自分が書きたい日本語文を突っ込んでどういう言い回しが存在するか確認するのはよくやります。 (文法に関しては Grammarly を使えという話はありますが、無料版しか入れてません・・・)
*4:学会発表でアイルランドに行かせてもらったときに、まともに喋れなくて悔しい思いをした
*5:2022 年 5 月 1 日現在の価格
*6:と言いつつも高いなと思っていたので、会社の補助には本当に助けられました
*7:ちなみに 30 分前を過ぎた時点でキャンセルしたいときは、特に連絡は不要と FAQ に書いてあります。何回かやらかしましたが、連絡する手段がないので少し申し訳ない気持ちに・・・
*8:社内に国外出身の方が何名かいらっしゃるので、月 1 で英語ランチ会をしています